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klis研究室配属概論

第二のklis Advent Calendar 2020

7 日目の記事です

本記事では、2020 年度を例に取り、klis の研究室配属のプロセスや諸概念について説明し、いかにして klis3 年は研究室に配属されるかを概説する。

私事ですが、最近研究室に配属されました。

研究室配属は毎年行われるものですが、それについてネット上で得られる情報は少ない。

特に今年はオンラインで説明や面談等行われたこともあり、なかばパニック状態のまま配属期間に突入しましたが、

なんとか無事生還することができました。

というわけで、今回は後世の klis として生けるもののために、

研究室配属概論

というテーマでやっていこうと思います。

advent callendar のテーマとしては微妙かもしれませんが、研究室配属に関する情報の断片を置いておくので、 研究室配属が近くなって「そいえばこんな記事あったな」って感じで役に立てたら何よりです。

研究室配属とは何か

3 年生になった klis のみなさん、こんにちは。

皆さんは晴れて研究室配属される身となりました。

研究室配属とは、学生が卒業研究に向けての指導教員が決定されることをいいます(多分)。

つまり、正確には研究室配属ではなく、「指導教員の決定」です。 (便宜上、本記事では研究室配属と呼びます)

学部 3 年の秋学期に行われ、そこからそれぞれの研究室での活動を経たのち、4 年の卒業研究へと続きます。

しかし、果たしてあなたは研究室配属バトルに参加できる条件を満たしているでしょうか?

研究室配属条件

今年の研究室配属についての資料*1 では、以下のように書かれています。

今年の 4 月時点で修得単位数が 45 単位未満だったか,主専攻を選択しなかった 3 年次生は指導 教員決定に参加できません.

つまり、3 年生になった時点で

  • 修得単位数が 45 単位未満
  • 主専攻を選択していない

のどちらかを満たしていると、研究室配属バトルに参加できません。出直してきてください。

まぁ、ほとんどの人が満たしていると思います。

研究室が決まるまで

配属期間の開始から研究室が決まるまでに踏まなきゃいけないステップは大体 5 つです。

  1. 期間の開始とともに公開される指導方針を読み、オープンラボに参加して大体研究室を絞る。(3~5 くらい?)
  2. 絞った研究室で面談を申込み、面談する。
  3. 面談の結果を基に、内定の状況を整理して第二希望まで決める。
  4. Hope に入力し、周りの希望状況を見ながら希望を再度整理する。
  5. 配属結果を見て、配属されていたら OK, されていなかったら第二回戦。

Step.1 指導方針

Q. 指導方針とはなんでしょうか?

  1. 研究室単位で出す、「ここはこういう研究室だよ!」というやつ。

具体的には、「指導方針」や「研究テーマ」、「求める学生像」といった事柄が書かれます。

その年度の指導方針はその配属期間にならないと公表されませんが、

その前くらいのものなら見れます。

2021 年度研究室指導方針一覧 http://klis.tsukuba.ac.jp/1676.html

皆さんはこれらを見ながら、研究室を絞っていきます。

注意すべきところ

指導方針を見る時は、

  • オープンラボの開催日時
  • 配属条件

に注意して見ることいいと思います。

オープンラボって?

オープンラボは別に大したことではなくて、研究室の説明会です。

企業の説明会とかに似てます。行ったことないけど。

オープンラボに行かないと配属はないなんてことはないと思います。 (普通記名とかしないですし)

先輩に色々聴けるいい機会なので参加してみることをおすすめします。

僕は某研究室のオープンラボで、その時僕しかいなかったので先輩にその研究室以外のことも色々聞きまくってしまいました。

研究室を調べたら

大体 3~5 くらいに絞れればいいと思います。(母数が少ないので簡単です...よね?)

なぜこの段階でこれくらいに絞る必要があるかというと、この後「面談」があるからです。

Step.2 面談

Q. 面談って何するの?

  1. 教員と、自分の興味や自分自身、もしくは研究室、その他雑多なことについて話し合います。

僕の例を話しましょう。僕は 3 つの研究室の面談を受けました。

そのとき話した内容としては、

  • 興味分野(研究室のテーマと一致しているか)
  • 自己紹介(いままでやってきたこととか。面接っぽい)
  • 先生側から Q&A
    • 数学いける?
    • こういう分野とか興味ある?
    • 院進はする?
  • 逆に何か質問ある?

といった事柄です。

研究室によっては、事前に

「面接でこういうこと聞くから用意しといてね」

ということもあるため、指導方針をよく読みましょう。

Q. 面談って絶対必要なの?

  1. 配属システム上必要というわけではないが、研究室によっては配属の条件になっている。

面談は恐ろしいですが、先生は優しいです。

面談は、主専攻によって毛色が異なりそうですが、

システムの場合は、自分がその研究室に適合していることをアピールできればいいんじゃないですかね。

Step.3 内定

研究室によって異なりますが、内定が出る場合があります。

内定は多くの場合、面談の際、もしくはその結果で後日に出されることが多いです。

(ので、面談は受けた方がいい)

この内定という謎システム、実は研究室配属のルールに組み込まれています。

希望登録期間中に教員は内定を出せます.内定は教員と学生の間の「必ず受け入れる」「第 1 希望で登録する」という私的な約束事で,特に学類として定めたルールや書式はありません.

まったくこの通りです。

これ以上のしきたりは存在しません。

つまり、内定の出る時期については先生に委ねられています。

これは学生にとっては大きな問題です。

この問題については、「Hope」の説明が必要なので、後述します。

まとめると、

研究室によっては、面談の結果に応じて内定が出る場合がある。

Step.4 Hope

内定の状況と自分の希望に応じて、研究室の第一希望と第二希望を

希望研究室登録システム (hope)

に登録します。

研究室配属に参加する学生は、このシステムを通じて配属希望を出します。

このシステム、面白いことに全ての研究室の希望状況が確認できます。

つまり、その時点でどの研究室に何人希望を出しているのかがわかります。

Hope と内定

大抵、内定を出す条件に「○ 日までにその研究室を第一希望で登録した場合」とつきます。

つまり、期限までに hope 上でその研究室を第一希望に登録した場合にのみ、受け入れてもらえるということ。

当然のことだが、第一希望は複数登録できない。

そして話はさっきにのべた問題点に戻る。

内定の出る時期が異なるというのは、つまり

上の内定の条件としてつく「○ 日までに第一希望で登録したら」

の ○ 日が研究室によって異なる、つまり内定までの期限が異なるということです。

これがどう問題になるのでしょうか。

例えば、こういう状況を考えてみます。

あなたはaa研究室を第一志望、bb研究室を第二志望に決めている。

今は月曜日です。

bb研究室では、「水曜までに第一志望で登録したら、受け入れる」という形で内定を得ている。
aa研究室では、「金曜に第一希望で登録で登録している人の中から内定を出す」という連絡を受けている。

こういう場合、おそらく以下のような選択肢で悩むのではないでしょうか。

  • 安牌を取って、bb 研究室を第一希望にする
  • bb 研究室は見送って、aa 研究室で内定 GET に賭ける

うーん、ほんとに就活みたいですが、こういう状況があり得ます。

これ以外にも、内定の出し方は研究室によって変わるので、似たようなパターンは色々あると思います。

こういったことで悩まないため、詰まないために、気になる研究室が内定を出すのかどうかとか、 いつ内定を出すかとか、早めに面談とかオープンラボとかいって聞いておくことをおすすめします。

研究室の定員

大学入試の合格者数に定員があるように、研究室受け入れ人数にも定員があります。

定員のシステムについて、今年の資料*1 ではこう書いてあります。

  • 定員は主専攻担当教員が指導すべき学生数を示しています.希望者数が定員以下なら,主専攻 担当教員は必ず指導を受け入れます.希望者の状況によっては定員を超えて受け入れることも あります.

つまり

  • 定員までは、希望があれば受け入れてもらえます。
  • 定員を超えていても、指導教員次第で受け入れてもらえます。

ということです。

大体多くとも 5 人が実質的な MAX の人数になりそうです。

さらに、他の学類・主専攻の研究室の定員についても公式の説明があります。

  • 協力教員の定員は「0~2」のように表示しています.協力教員は希望者が定員以下でも指導を 受け入れないことがあります.また,定員を超えた受け入れはできません.

協力教員とは、上で述べた「他の学類・主専攻の研究室」のことです。

つまり、他の学類・主専攻の研究室では、2 まで受け入れることができるが、 希望があっても受け入れなくても OK

という感じです。

以上を踏まえると、万が一内定や希望状況が絶望的になっても、

主専攻担当の定員以下の研究室を希望すればとりあえず受け入れてもらえるはずです。

Hope(絶望)

前述した通り、Hope では研究室の志望状況がリアルタイムでわかります。

そして、研究室には定員があります。

もし自分のいきたい研究室が人気低めのところであれば特に心配ないと思いますが、

人気の研究室では、定員を超えた瞬間に内定争奪バトルが確定するため、

配属期間終了までは気が気じゃなくなることでしょう。

事実、僕も Hope の画面をリロードしまくってました。

人気な研究室では、強靭な精神力も試されます。

今年は 15 人近くが第一志望で登録し、内定バトルで 5 人にまで絞られる研究室がありました。

このゲームには必勝法がある。

研究室の受け入れまでの過程は研究室によって様々です。

独特な受け入れルールを持った研究室もあります。

聞いた話では面談しない研究室もあるそうです。(資源)

まぁ大抵は面談->内定という段階をふむと思います。

最後に一つアドバイスできることがあるとしたら、面談を怖がらないことです。

先生方は優しく、話しやすい感じで話を進めてくれます。

予め、自分の興味等を整理して言葉にできるか確認するくらいすれば、準備 OK だと思います。

システムの場合

もしあなたがシステム主専攻であった場合、

今まで作ったものとかあれば、それを紹介する用意をしておくといいと思います。

Github とか使えるなら、その辺に上げてくなどなど

ちなみに

  • klis の内定システムですが、これは他の情報学群の学類には存在しない、klis 特有のシステムらしいです。

  • klis(というか情報学群)の研究室配属では、GPA は重視されません。というか多くの場合一切見られません。 (もしかしたら、資源とか科学では見られるのかも!聞いたことないけど!)

最後に

これで僕が研究室配属に関して知り得ることは書ききったと思います。

色々ふざける予定でしたが、差し込めそうなシーンが少なくて、

ただ知ってる情報を整理した感じになってしまいました。

最後なので、僕の落ちと主張のない話を少しさせてください。

オンライン授業になって、教室に行く機会がなくなりました。

教室の授業では、僕の代では、教室のどの辺にどのグループの人たちが座るかは暗黙の内に決まっています。

7A205 では真ん中の列の後ろの方はあのグループ、前の方はあのグループ

という具合に。

klis19 とか 17,16 ではどうなんでしょうか?

僕は座る位置は決まっていない方で、7A205 では右か左の列のなるべく後ろの方に座っていました。

大抵の人の座る位置はほとんど決まっているので、人を覚えやすくて助かります。

たまに「あー、7A205 であの辺に座ってる人ね」という感じで klis18 を認識してます。

僕はほとんどの klis の人と話したことはないですし、 なんならオンライン授業のほうが受講環境はいいです。

しかし、やはり長いこと教室に行っていないと、なんとなく教室が恋しく感じますよね。

教室授業になったらなったで、オンラインでやってくれと思うと思いますが。

唐突に話が変わりますが、

趣味で Klis Statistics という授業評価・成績分布をグラフで見れるサイトを作りました。 https://argonism.github.io/KlisStatistics/

履修を組む時に参考になると思うので、是非使ってみてください。

皆さんの研究室配属に、幸あらんことを

出典

*1 知識情報・図書館学類. "知識情報・図書館学類の卒業研究指導教員決定方法について". (オンライン),入手先〈http://klis.tsukuba.ac.jp/assets/files/sotsukenkeiji20200916.pdf〉, (参照 2020-12-05).